※あくまで所属組織の見解ではなく、私一個人としての見解です。

ヒトパピローマウイルスワクチンとは…

要するに子宮頸がんワクチンを差します。
ただし私はこの呼び名を適切な呼名とは思っていませんので、あえてHPVVと呼ばせていただきます。

現在このワクチンは重篤な副作用の発生が疑われており、厚生労働省では積極的な接種推奨を一時見合わせています。
但し注意です。一定の効果がリスクより遥かに上回ることは決定的にはっきりしています。
ですから中止しているのでは無く、副作用と思われる症状が本当にこのワクチン接種と因果関係があるのか否かを検証し終わる迄の間の暫定的措置です。

世界的に見た状況は、上記のウキペディア先生の文面をお読みください。

その中で私は医師として接種するのであれば、4価ワクチンである製品名「ガーダシル」を推奨します。
(ただし、成分中に含まれる物質に対してアレルギーの既往歴のある方は接種出来ませんので、問診票に正確に記入をして主治医、接種医とご相談ください)

根拠はこうです。

①私自身43歳男性が、HPV(-)を確認した状態で、「ガーダシル」の接種を規定通りの3回接種を行い、HPV対象4価の抗体の確認がきちんと出来たこと。
(つまり少なくても抗体を獲得し、前がん状態を防ぐ状態を臨床試験と同様確認が出来た事)

②主に10代後半~20代に長期にわたり流行している、HPV6型・11型を原因とされるSTD尖形コンジーローマに対し、確実に効果が期待できること。(コンドームで防ぐことが出来ない)

③子宮頸がんに対して、20代以降の子宮頸がん発症者に対し、HPV2価ワクチンサーバリックスCervarix)(2009年12月接種開始)、HPV4価ワクチンガーダシルGardasil)(2011年8月接種開始)について発症者の100%が接種を行っていないこと。

④ワクチンである以上効果は100%ではない。しかし未接種より遥かに有益性が高い。
(ここでの有益性とは、単なる効果ではなく、上記HPV起因の疾患に感染した場合の間接的社会リスクと感染の拡散可能性を考慮した総称を差します。)

⑤副作用防止にあたり、接種者は問診票に確実に正確な事項を記入し、これを接種医は正確に把握することで現在起きている副作用や間接的死亡例を防ぐ出来る事が出来ると考える。
(問診票に些細な事でも詳細に正確に回答すること)

⑥現在の日本の性環境を考えると、このワクチンの接種を中止することがとても危険と考える。
(現に承認以前の年齢層のHPV起因の感染症が止まらない)
もし、自然に排出が実際になされているのであれば現在の尖形コンジーローマの感染の背景は崩れることになる。

私的ではありますが、私は1医師としてHPV「ガーダシル」を推奨すべきと考え、これを審議会に提起していきます。
そして、私には2人の娘と息子がおりますが、長女は接種済み。次女以降も本人の意思確認を行い推奨していきます。
息子にも任意接種で本人と話し合い行う同意出来れば接種予定です(WHOは男性にも接種を推奨しています)。

当然、患者に対しても同様の視点で推奨を継続し、上記否定材料がある場合接種を見合わせ、それがない場合は推奨していきます。

上記が私個人としての見解です。

しかしながら、現在副作用と思われる症状のある患者様には、速やかに救済を行うべきであり、副作用の発生状況を詳細まで把握する土壌を速やかに整備する必要があると考えます。

子宮頸がんでは年間3000人余りの方が亡くなられています。
この辺りを考慮し私は推奨の意思であり、万が一審議会の結果が中止と出た場合には速やかに従います。