ドクターラスカル徒然to(コマネチしながら奮闘)

DrRasukaruが色々思った事を全くの持論で書き綴ります。 医療情報以外には一部思い込みもありますので、確認してからご利用下さい。 医療ネタに関して特定患者情報に最大の配慮をするために、原則書きません。 原発ネタは、科学的根拠が無い話はスルー。原発危険妄想より、裸のきれいなお姉さんの妄想が好きです。 コメントは受付けませんが苦情やコメント、ご意見等はTwitterで一応お受けしてます。 (Twitterアカウント @Dr_RasuKaru) 個人の考えは個人の考えなので、他人の考えを押付けてくると、返討しますのでご注意ください。 医療を否定する人…回れ右して下さい。 精神病が気合で治ると思ってる人…多分そんなあなたが私は心配なので、心療内科を受診されてください。 多分周りを精神疾患にしているのはあなただと思います。 病院では診察する医者。ブログではどうしたら病気にならないようにしたら良いかを一緒に考えて欲しかったりします。 治療方針も「先生にお任せします」は止めて下さい。 あなたの体で、あなたの人生、あなたの身内、あなたが決めることです。 偽医学には激しく抗議します。 英語が大好きなのに、医者になってから英文を読むのにうんざりしてしまった人。 実はしゃべれるけど書いたり読んだりは苦手です。

2017年02月

ピークは収まったけど…(インフルエンザ)

ピークは収まり気味ですが、インフルエンザはまだ流行してます。

例年A型が治まるとB型が流行りだしでしたが、ここ数年はあんまりその傾向は弱く、並行して流行する傾向があります。

抗インフルエンザ薬には、A型B型に有効なもの。A型のみに有効なもの。がそれぞれあります。

A型に感染して、B型に感染することもあります。
だからインフルエンザに2回感染することは普通にあります。

本当の春になるまで気を抜かずに予防していきましょう。
手洗いですよー。きちんとした手洗いですよー。
マスクですよー。正しいマスクの着用のをしましょう。

「ピークが過ぎました」と報道が出ると何故か微増します。
それにインフルエンザの感染は地域差が激しいので、ある地域では全く流行してないのに、ある地域では大流行、又はこれから流行と言う地域もあります。

これは、都道府県別ではなくもっと細かい行政区域でそれがおきます。
近隣の流行情報に注意すると同時に、お父さん、お母さんは職場等で感染しないようにきちんと感染予防しましょう。

本当に衛生的な手洗いはとても大切です。勿論電車の中や人混みの中でのマスクも有効です。

これはこの時期並行して流行する「ノロウイルス」、乳幼児小児中心に流行する「ロタウイルス」「RSウイルス」に対しても有効な予防法です。

もうすこしです。桜が散るくらいの季節までインフルエンザは注意です。
ノロウイルスは等は梅雨時期まで予防頑張りましょう。

備考)インフルエンザを良く「インフル」と略する方がいますが、この略し方誤りです。正確には「エンザ」と略するのが正解です。通じてますが間違えですよー。

あ…金・土は神戸ですね。こーぅべー♪。ルルルル♪。

 

「うがい」よりも「手洗い」大切だよー

お久しぶりドクターラスカルです。
今日はバレンタインデーですね。
私は本当に欲しい人からは後日お会いして受け取る事になりました。
平日ですから何時に業務が終わるかわかりませんし、そこは若者を優先にしないといけません。

さてさて今日は、「うがいもいいけど手洗いもね!」です。

海外から帰ると日本人のマスク率の高さはビックリな光景です。
多分世界でもっとも一般の人が医療用のようなマスクをする不思議な光景に映るようです。

でも、それは日本人の民度の高い証でもあります。
くしゃみ、咳で周りに風邪を遷さない、そんな民度の高さと予防意識が高い事に由来はあるかと思います。
決して悪い事ではなく、日本人に気遣いと言う文化の延長上にある良い文化だと思います。

私の母は自分が感冒症状にならない限りマスクをしてくれませんが、マスクは感染させない予防には直接的は勿論ですが、どちらかと言うと予防は間接的な要素が強いです。

マスクをすると何故予防促進になるか…。
根本からお話をすると、人は無意識に口元に手を運ぶ事がすごく多いのです。

食事は勿論ですが、日常生活で気付くと口元に手が行く行動。
そうですね…顔に触れると申し上げた方がわかりやすいかも知れません。

これが乳幼児期ともなると、常に手が口元に行っていると言っても過言ではないでしょう。
成人はそこまで極端ではありませんが、やはり口元に手を持って行く動きは多いのです。

成人の場合マスクでかなりの飛沫が直接的に防ぐと言うより、結構な高機能マスクで、しかも鼻から顎まできちんと装着されていないと効果は半減以下になります。
どちらかと言うと、口や喉の乾燥を防いで、痰を出す、口腔湿度を保ちいわゆる免疫作用低下を最小限にするなどの本来身体が備えている機能を補助してあげる機能の方が、予防マスクには強いと言えます。
実際に高機能な医療用マスクでも、きちんと装着しないとあんまり効果を発揮出来ず意味ありません。
院内で鼻だしマスクを注意してまわる小姑のような医者が私です。

逆に感染させない為のマスクの効果は絶大で、やはりしっかり装着していないと効果半減以下ですが、噴射のように飛沫を撒き散らすような事はなくなります。
これと一緒に咳エチケットの手で口を覆うのではなく、肘の内側で覆う世界標準の咳・くしゃみエチケットを徹底すれば良いです。

参考動画1

参考動画2


参考動画2にもありますが、手で覆ってしまうと、逆に飛沫が広がってしまうので、袖の内側、普段あまり触れる事がなく、繊維は水分が少ないですから、ウイルスや菌の死滅が比較的早いですし、直接他の方と触れる事も少ない場所です。

上記も下記の手洗い同様に小さな頃から癖付けてしまいましょう。


次にテーマの「うがいより手洗いも」ですが、これは話戻りますが、とにかく人は口元に手を持って行く習性があります。
そして参考動画でもご覧いただいた通り、どこに触れても飛沫だらけと言っても過言ではありません。

そしてうがいは勿論大切ではありますが、うがいした直後には飛沫を吸い込みます。
うがいで予防はかなりマメなうがいが必要です。

同じように手洗いも同じで、生活の中でありとあらゆる場所に触れます。

そしてまたそこに誰かが触れ、再び触れ、掃除の方も追いつかないさわり方です。

そしてその手が口に運ばれます。

ですから、手洗いはとても重要になります。
特に食事前、作業後、トイレの後、ここで小学校で教えている、きちんとした手洗いをしていれば、大きく感染するインフルエンザやノロウィルスは防ぐ事が出来ます。

参考動画3

決してゆっくりやらなくても良いですが、確実に洗い残し、すすぎ残しがないようにしましょう。慣れるとかなり自然にやってます。
それと最近はエアタオルや紙タオルが備え付けてありますが、マイハンカチやマイタオルを持ちましょう。
そして毎日変えましょうね。

それから最後に…
日本人は何故マスク文化になったか…。

これは医療費の自己負担額が少ない故の弊害と言われてます。

予防接種を受ける等の予防意識がひじょうに低いです。
病気になったら、受診すればいい。
これは違います。

病気にならないようにする。これが一番の医学です。
予防接種は公費負担のないものは、接種率が低いです。
ただ、感染した時の自身とあなたの組織の経済的損失を考えれば高くないはずです。

そして生まれながらの体質で予防接種を受けられない人もいます。
そう言った方々は予防接種できないにも関わらず、感染したら死に直結するケースが多いのです。

だから予防接種はみんなで受けて、感染症は最大限防がなくてはいけません。

ワクチン陰謀論を唱える人はいますが、そんなのは500%ありません。
日本の治験や臨床試験は他国とは比較にならないくらい慎重で認可も遅くてイライラするぐらいです。

成人にお勧めのワクチン(政令接種以外)
インフルエンザ→毎年10月~11月に接種が推奨。
MRワクチン(風疹・麻疹混合)→成人前に接種。妊娠希望時に抗体の値を測定し低い時は再接種。
B型肝炎ワクチン→成人前接種。
その他海外渡航するときは必ず渡航先で流行している感染症の予防接種を受けましょう。
※黄熱病ワクチン等一部特定の機関でしか接種出来ない渡航ワクチンもあります。

マスクして手洗いして感染症を防ぎましょう。