ドクターラスカル徒然to(コマネチしながら奮闘)

DrRasukaruが色々思った事を全くの持論で書き綴ります。 医療情報以外には一部思い込みもありますので、確認してからご利用下さい。 医療ネタに関して特定患者情報に最大の配慮をするために、原則書きません。 原発ネタは、科学的根拠が無い話はスルー。原発危険妄想より、裸のきれいなお姉さんの妄想が好きです。 コメントは受付けませんが苦情やコメント、ご意見等はTwitterで一応お受けしてます。 (Twitterアカウント @Dr_RasuKaru) 個人の考えは個人の考えなので、他人の考えを押付けてくると、返討しますのでご注意ください。 医療を否定する人…回れ右して下さい。 精神病が気合で治ると思ってる人…多分そんなあなたが私は心配なので、心療内科を受診されてください。 多分周りを精神疾患にしているのはあなただと思います。 病院では診察する医者。ブログではどうしたら病気にならないようにしたら良いかを一緒に考えて欲しかったりします。 治療方針も「先生にお任せします」は止めて下さい。 あなたの体で、あなたの人生、あなたの身内、あなたが決めることです。 偽医学には激しく抗議します。 英語が大好きなのに、医者になってから英文を読むのにうんざりしてしまった人。 実はしゃべれるけど書いたり読んだりは苦手です。

2015年12月

咳、くしゃみは手で覆ってはいけない!

☆なんで、手で覆ってはいけないか…。

この動画を見て何か気付くこと…。普段普通にやってますね。

正しい咳やくしゃみの口のおおい方。

さて、この動画でも解説している通りです。
※英語のわからない人もジェスチャーでわかってしまうぐらいわかりやすいかなと思います。

どうして、手は駄目で、腕は良いのか…。

理由はシンプルです。
手のひら(手掌)は常に水分を蓄えてます、潤いが無くなると乾燥して痛いところです。
そこは、ウイルスや雑菌にも快適な場所です。
そして口から噴射された飛沫が剛速球で、霧のごとく空中に飛散します


 理由として

  • 手掌についたこれらの飛沫が元気なまま、他の場所に付着してしまうこと。
  • 手掌は、生活上必ずどこかに触れなくてはならない。しかし、手掌以外の場所で飛沫を防ぐ事でこの飛沫感染を防止することが出来る。
  • 手掌だと口から、射出される飛沫を抑えきれない。より確実に口を覆う必要がある。
  • 衣服(繊維)に付着させることで、沈着しやすく、かつウイルスや雑菌等の運動源となる水分を奪い動きそのものが鈍り、死滅させる事が見込めること。
  • 直接、周囲の人の口に触れる可能性を減らす事が出来ること。

等が上げられます。

勿論、マスクをしていても咳、くしゃみをするとき、上記の手掌以外の場所で口を覆うことは大切です。
咳、くしゃみは中々強烈なパワーを持ってますから、マスクを持ち上げて射出されることもあります。

出来れば、マスクの予備は特にこの時期ですから、持ち歩かれる事をお勧めします。
1枚か2枚、ジッパー付きの袋に入れて常に持参し、咳、くしゃみの発症が始まってしまったら、着用するべきでしょう。

☆外国人は何故そんなにマスクしないの?。
日本人のように、健康保険制度が拡充している国も多くはありません。
ですから、予防医学が個人レベルで進んでいます。
受診すると医療費が高額なアメリカのようなケース。
スゥエーデンのように高額の税金を担保に医療費が減免され、国を挙げて予防医学に取り組んでいるケース。
ですから、他人に遷さない、遷らないようにする文化がきちんとあります。

ところが我が国はどうかと言えば、感冒症状(熱、咳、くしゃみ、頭痛、腹痛)等で無理を押して出勤、通学するだけでは無く、マスクや咳エチケットが徹底されていないので、とにかく感染がひどい。
これが最大の理由かと思います。

ツイッターのBOTでも呟いてますが、「感冒症状をおして通勤、通学はとても迷惑な行為です」。
自己満足の為に何人もの方に感染させるのであれば、お休みして下さい。
そして症状が軽いときは、わざわざ病院を受診せず、まずは自宅で休息、睡眠をして様子をみましょう。
まずはそこからです。
(短期間に繰り返している時は、色々怪しい疾患も疑うので来院してください。
マスクして来院しましょう。←(これ病院受診時の絶対的マナーです))

症状が軽い状態で来院にされても、長い待ち時間や病院は決してきれいな場所ではありませんから、更に重度の感染症に暴露する可能性もあります。
寝れば治るもたくさんあります。
何でもかんでも受診すれば治ると言うものでもありません。
診察は手品ではありません。あら不思議!という風には即治癒はしません。

良く感冒症状やこの時期ですとインフルエンザの、証明書類を求める教育機関や事業所がありますが、正直申しあげて、診察の妨げになるのでやめて下さい。
治癒証明に何の意味もありませんし、そんな事より事業所で集団予防接種を実施して下さい。
集団で依頼していただく事で、単価が安く抑えられる事も数次第ではあります。
また、一部の保険組合等では補助金も出ているようですので、それを有効に使われた方が、治癒証明を取って感染制御されるより、何倍も効果があり、コストもものすごく下がります。
例えばインフルエンザでバタバタ長期お休みされた時の経済損失もきちんと考えましょう。
生産効率も下がります。そこを大きな目で考えられる事を私はお勧めします。
発症させない、仮に発症しても軽度で済む方が私は良いと思います。


それから、風疹の予防接種も事業所で定期的に行うべきです。
風疹はどんなに頑張っても抗体(予防接種の効果ですね)が出来ない人も一定数います。
これを社会全員相撲で予防するのが、一番効果があり確実です。

風疹は一件して単なる感冒症状に見えます。
ですが、まだ妊娠に妊婦さん本人が気付かれないような時期に、その妊婦さんが風疹に感染すると「CRS(先天性風疹症候群)」という、疾患になる可能性がとても高く、一生障害を背負って生きて行きます。そしてその子供は短命で一生を終えてしまいます。
妊娠初期であれば、あるほどそのリスクは高まります。

私は、医者ですが超能力はないので、妊娠初期の人に出会って「あ!妊娠してる」とは気付く事は出来ません。


何か問題が起きると、「すぐに政府がー」「医者がー」「病院がー」と、言う人がいます。
その前に,あなた自身が一人から出来る事が目の前に必ずあります。
人のせいにする前に、自分が出来る事は即実行して、「忙しいから」「時間がないから」と言い訳をしないことです。
病気の予防(感染防止行為「ワクチンの接種」「先の咳エチケット」「衛生的なきちんとした手洗い」)は、毎日食事をして、うんちするのと同じレベルで重要な事です。

忙しいからご飯食べないひと、忙しいからうんちしない人は居ないと思います。
ご飯食べないのは数日が限界ですし、うんちしないのも限界があります。
同レベルの話です。

ワクチン否定される方います。
※医療を一度でもかじった事ある人で、これを言う人間は、頭おかしいから病院いけ!。
(ワクチンはあなた自身だけを守る為にあるのではありません。そんな砂粒より小さな考えを持つのを止めて下さい)
思想は自由ですが、それによって被害被るのは困ります。→責任取れるならいいのですが。
病気や生まれつきワクチン接種が出来ない人も世の中にはたくさんいます。
(例えば白血病の患者さんは、水ぼうそう等の予防接種が出来ない上に、感染・発症した暁には、ほぼ死を意味します)
副反応がひどく、予防接種を受けられない方もいます。

だから、ワクチンは重要なのです。

さて、表題に戻ります。
「何故、咳やくしゃみを手で覆ってはいけないか!」。

様々な感染を拡大させてしまからです。
覆い方を皆さん今日から改める癖付けをしましょう。
咳、くしゃみをするとき手で覆うのは、昭和の遺物です。
間違いは改め、新しい科学的根拠に基づくマナーを実践していきましょう。

変わるのは自分自身、そうあなたからです。
自分が変わらなければ、何も動かないのです。

今年も終わります♪3

今年は公私共に色々あり、穏やかには過ごせない一年ではありました。

振り返ると忘れない一年になりそうです。

さて、初詣等で出掛けられる方にお願いです。

先日も書きましたが…

暖かくして出掛けましょう。

ただ
使い捨てカイロをたくさん貼りすぎたり、地肌に近く貼りすぎて、低温やけどに注意しましょう。

特に、お年寄りや新生児、乳幼児はお肌が弱いとか、温度を感じにくい、本人は寒がっても皮膚は既に低温やけど、なんて事もありますから、充分に使用に気を付けましょう。

あともう1つ!。
乳幼児に服の着せ過ぎに本当に注意です。

汗をたくさんかいてるのに、厚着をさせ過ぎは本当に注意です。
室内や電車内では当然暖かいです。車の中も暖まって来れば暖かくなります。

衣服は脱着出来る服装で、大人も子供も赤ちゃんも出掛けましょう。
脱水しますし、汗が冷えてよけいに体温が下がりやすくなりすぎてしまいます。

暖かい場所では上着は脱ぐ。
寒い場所では着る。

寒い地域では当たり前にやってる事ですが、南に行けばいくほど、それをしないので、余計風邪症状を発症しやすくなります。

衣類での体温調節はきちんとして、良い新年をお迎え下さい。

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