ドクターラスカル徒然to(コマネチしながら奮闘)

DrRasukaruが色々思った事を全くの持論で書き綴ります。 医療情報以外には一部思い込みもありますので、確認してからご利用下さい。 医療ネタに関して特定患者情報に最大の配慮をするために、原則書きません。 原発ネタは、科学的根拠が無い話はスルー。原発危険妄想より、裸のきれいなお姉さんの妄想が好きです。 コメントは受付けませんが苦情やコメント、ご意見等はTwitterで一応お受けしてます。 (Twitterアカウント @Dr_RasuKaru) 個人の考えは個人の考えなので、他人の考えを押付けてくると、返討しますのでご注意ください。 医療を否定する人…回れ右して下さい。 精神病が気合で治ると思ってる人…多分そんなあなたが私は心配なので、心療内科を受診されてください。 多分周りを精神疾患にしているのはあなただと思います。 病院では診察する医者。ブログではどうしたら病気にならないようにしたら良いかを一緒に考えて欲しかったりします。 治療方針も「先生にお任せします」は止めて下さい。 あなたの体で、あなたの人生、あなたの身内、あなたが決めることです。 偽医学には激しく抗議します。 英語が大好きなのに、医者になってから英文を読むのにうんざりしてしまった人。 実はしゃべれるけど書いたり読んだりは苦手です。

2015年04月

可能性の仮説をつくり否定する理由を探す1

今日は昨日とあべこべのようで、また違うお話です。

読みながら途中で「頭を切替」て下さい。
選択と言うお話も少し加わります。

《ネット上で医療相談を受けない理由》

医療の世界では、患者さんの症状から、病名を疑います。

この時患者さんから、患者さんが直接感じている症状を聴く。
これを医学では、「主訴」と呼んでます。

その後、それに対して問診を行い、なるべく小さない変化を思い出してもらう。

それから、お肌の色や、瞳、鼻の詰まり、必要に応じてお口の中を診させていただき、外見的症状を診させていただきます。

これらをしながら、場合により腕や脚の皮膚の色、顔色、反応なども観察してます。

同時に体の音を聴かせていただき、痛い場所や触れたり、圧したりすると痛むか等を診ていきます。

この時からいくつかの可能性を導き出しては、否定する要因。
それにあらたなる可能性を疑います。
可能性を否定するために、何かをして、そこから得られた結果で次の疑いに入る…。
これが診察で、そこで出たものが「診断」です。

そしてそこで初めて、どういう治療の選択が可能か、どの科にかかったら良いか、などを判断します。
…(これを総合診療と呼んでます)


これがインターネットで医療相談をされても答えられないわけです。
得られる情報が少なすぎるからです。

ですから、Twitterの先生方もネット上での医療相談は、わからないのでお断りしていると思います。

少なくても私はそれが理由の1つです。

それは、疑う可能性の枠が余りに拡がり過ぎてしまい、間違えれば命に即関わるような見落としもあり得るからです。


その後で、検査の必要性を考え、各種検査や経過観察で判断したりします。


そこで最終的に診断をする事になります。


ですから、ネットで医療相談は無茶振りだと言うことは肝に命じて下さい。
「免責事項」が担保されてないSNS上で、無料で医療相談は間違えています。

医療は透視でも、超能力でもなんでもないです。
科学的根拠に基づいた医学を行う療法です。

ですから、迷信とか思い込み、言い伝えの中で、科学的根拠がないものを私達は受け入れません。

それをやるのは、医療の役割ではないからです。
(医療行為は資格の無い者が、「○○が治る、○○に効く行為、薬品、食品(特定機能食品除く)」で明言、または誤認を与えるような行為やトークは、医師にしか与えられておらず、それ自体が薬事法や医師法に抵触します。

薬やサプリメントの効能に関しての服薬指導は薬剤師にも認められています。
(疾病治療○○に効くと言うと、アウトです)…無論それを連想させるトークもダメです。

良く聞きますけど…。

「思うのは勝手」?と言う人がいますが、ダメです。
「治る、効く」と思い込ませるようなトークはアウトで、グレーでも何でもありません。

ダメです。

診断つくるのは大変なんですよ…。
やはり見落としは怖いです。

まあ…医者でも、がんもどきと言ってみたり、向精神薬が毒だ不要だ、ワクチンは不要とか。

ありますが、そこは正しい医療を受けましょう。

がんもどきって…おでんの具に失礼な…(えっ?)。

それは医者も人間ですから、得意不得意な分野はあります。

ただこの最初の診察はすごく大切です。

それから、良くわからない症例はわんさかあります。
(どこも悪くないと診断つくケース)

でも、医療には対処療法と言うのもあります。

そしてその経過の観察中にわかる事も少なくありません。

あなたの主治医も、良くわからない症例に向かって、なんとかしていこうと、結構頑張って色んな文献探したりします。

あんまり読みたくない、英語の長文とか…必死になって探したりします。

それは役割だと思って、好き好んでやる事です。

そんな、実は地味な仕事です。

症状で可能性を導き、1つずつ否定していく…。

医療はそんなコツコツやることです。

教科書でしか見たことない症例をコツコツ調べて…。

多分イメージとかなり違う、姿がそこにはあります。

そんな自分が好きなんです

今日は全く医療ネタとは離れます。

私の思想的問題。

と…いっても、宗教じみた話でもないです。


明らかに無理な事はしませんが…、
「なんかこれ出来る!」と思った事は、人の命が関わらず、自分だけがダメージをくらうものは、徹底して攻めている私です。

良く…「出来なかったらどうする?」とか「リスク抱えてまで…」と言われる事は、1000回も10万回も(そこまでないから…)言われますが、とりあえずやってみちゃう訳です。

その過程で色々必要になる知識や、スキル、あと「私の知らない世界」を知る事が出来たり、あまり知らない事を深く知れたり。

現状の自分を見たら笑ってしまいます。
その位かけ離れていても、目指すの勝手です。
目的と導き出す結果が決まっているものなら焦点はずれない。

目指す場所や姿、形、イメージ。
こんな風にしたら、思ったより…とか、色々あります。


これ、子育てや人材育成にも言えます。
(否定論から入らない事)

結局、どうしたら自分の追う答えが導き出せるか。
どうしたら出来るか…。

事業なら、失敗すれば社会的信用を失いますが、そこを恐れていたら(正しくは失敗を想定し過ぎると…)そうなるべくしてなります。

準備しておいたバックアップを忘れる位、「どうした出来るか…」の方法を次々に考えて、可能なら即実行…。

他人様なんぞ、好きなことを無責任に、自分の将来に責任を取ってくれる訳でもないのに、「まあ…好き放題」言う。
これがデフォルトだと思います。

そんな風に言われながらも、やっていく自分が大好きです。


立ち向かう自分が好きだったりします。

マタニティ旅問題を語ってみました(ディズニー・沖縄)

「安定期って言葉止めません!!!」

この言葉が数日前Twitterに出ました。発言者は周産期医療に従事する看護師さんや医者。
この言葉に共感、同感、御意、御意、御意です。

看護師で東京からNCCの飛行機で札幌に帰省して出産して、「リスクわかってるから」と激高した人がいました。
わかってねーよ!!!。

まあ、実質里帰り出産するには、まあ飛行機はいざ仕方無いかなとは思いました。
なんで、座席が狭くて圧迫される格安航空会社で帰る!。
少しお金出してでも、クラスJ位乗って帰れば良いじゃ無い。

まあでも、このケースはマタ旅と言うわけではありませんから、100歩譲って良しとしましょう。
(臨月に帰るなよとは突っ込みたいですが…)


今回のお題は、妊娠安定期にディズニーリゾートに行き、切迫流産で生まれるはずの命が失われている例が、未遂も含め年間40件程度ある事。

類似の問題で、妊娠安定期に沖縄旅行に行き、これまた切迫流産で生まれて同じ事を起こしてます。
沖縄には新生児集中治療室が全部合わせて90床程度しかありません。
(これは本来沖縄にお住まいの方に対応する目的で設置されてます)

先程書きましたディズニーリゾートの近隣にあり、千葉県の高度救急救命センターとして機能している、「順天堂大学付属浦安病院」…ここもまた千葉県が周辺の医療のラストストッパーとして高度救急センターとして設置しました。

この地域の為の病院を、旅行者で使われるのはどうでしょうか?。

意外と皆さん「医療資源」と言う言葉を考えられてない。
「病院があれば何とかなる」
そう思われてませんか?。それは違うんです。いつでも対応出来るわけじゃ無いです。
医者の数も限られてます、ベットの数も限られています。

何より出産で考えて欲しいのは、安定期と呼ばれている時期に、仮に早産で生まれたとします。
すると、お母さんの病室と生まれた赤ちゃんは「NICU(新生児集中治療室)」に入院となります。
それはまだ充分に大きく成長出来ず生まれて来たからです。

そのリスクの可能性を背負ってまで行きたいですか?

私にはその気持ちがまったく理解出来ません。

生まれて歩き出してしっかりしてくる、2~3歳くらいになれば行けますし、その方が楽しいです。






また旅で、旅行先地域の医療資源を奪ってしまう事。

間違えればお腹の赤ちゃんが亡くなってしまうこと。

早産で生まれても、未熟児であることが大半になるので、生まれた赤ちゃんは当面は出生地の病院で治療をしていく事。
(搬送中死亡リスク伴うので転院は、私なら100%断ります)→普通受ける病院も嫌がります。


色んな事を良く考えて下さいね。

安定期でもディズニーや沖縄などに行かない。
万が一の事を考えましょう。


医者からすると、経過のわからない妊婦の緊急処置をするのは、すごく怖いです。

構造が単純な臓器ほど…

心エコーの読影…苦手な方多くないですか?。

最近、この読影をどう簡易的に分かりやすく、猿でもわかる心エコーの解説を目指して、少しテクニックの必要な、「携行型エコー(ポケットエコー)」の扱を極めてみようと頑張ってみてます。
(院内プチ講習もやるので…)


ポケットエコーを扱えれば、簡易な読影で、聴診で怪しいと思ったケースをスムーズに疾患疑いをつけられ、重症化を防げたりしないかな…と。

訪問医の先生方が使われているのを見ながら、思ってました。


確かに思えば、中材や外来辺りから借りてくれば、ポケットエコーじゃなくても…とは思います。

しかし、どこの院でも、フリーで使えるエコーの機材数は限りがあると思いますし、これが電源が入ってないと中々立ち上がりません。
勿論、データを電子カルテに飛ばせるので、誰でも見れるメリットはあり、ポケットエコーより格段に優れているのは、10も100も承知です。

あと、私はポケットエコーを使って、先天性疾患児に多い狭窄部位(これ尿路や消化器にも言えますよね…)
を、なんとなく疑っておきたい…と言う気持ちもあったりします。

確かにポケットエコーは機能が制限されてます。
しかし、その特性をうまく生かして使えないかなと、色々漁っております。

うーん、本当はMr.マリックさんみたいに手力があったら、見えてしまうかも知れませんが、私は手力どころか、目力もない人ですので、知恵で補おうかなと。

ポケットエコー独特の使い方等を頑張って使ってみているラスカルでした。

金曜日から、大阪におります。
なんかいい知恵とかポケットエコーの小児適用の裏技あったら教えて下さい。

まあ…新生児に関してはいかんせん小さいですから、まあ…ですが、やってみて価値はあると思いますんで…。

音マニアですいません

完全に趣味ネタです。

私、乗り物という乗り物が大好きですが、飛行機の離陸だけは本気で無理です。
飛行機が離陸する度に、寿命が縮む気がします。
でも飛行機は好きなんです。(全く矛盾してますが飛んでるときと、着陸は大丈夫なので離陸前に寝る技を時々発令します)

さて、この仕事をして…(いやその前からか)、耳がおかしい位鍛えられてしまい、電車の音マニアになってしまっている昨今。

新性能電車
IGBTの音
PMSMの音
GTO-VVVFの音
シーメンス製インバーター音

違いわかりますよね…特に最後。結構面白いです。
(リンクさせて頂いた方ありがとうございます)

人体の音はもっと深くて聴き分けがいがあります。

代表的な体の音。
肺胞呼吸音
心音
これはいかに数を熟すかしか聴き分ける方法は無いです。

音マニアの叫びでした。

ワクチンを何故推奨するか…税金使ってまで

一言で言ってしまえば「防げる病気は防ぎたいから」です。
病気を防いで、病院の受診を減らし、健康保険の国庫拠出を少しでも減らしたいからです。

「政令で定められている予防接種」「海外渡航に伴う予防接種(渡航地に合わせて選択)」

予防接種に公費を投入することを無駄!と言う意見のブログを時々見ます。
循環器学会所属のある医者が、「子宮頸がんワクチンの予防接種は効果なし」と発言した事。
前橋医師会の「インフルエンザワクチン効果なし」の検証結果等…。

まあ、その前述の循環器医には面頭向かって「もう一度疫学勉強してこい!」と多数に言われてましたね。
そして、北米の大規模臨床試験できちんと結果も検証され、効果も確認されてます。
※当たり前ですが、既に性交経験があり、HPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)に感染している可能性がある被験者に接種しても効果が見られない事は初めからわかっています。→まあここも検証はしてます。

だから、性交経験前の12歳~16歳に限定して定期接種化してます。
(まず…ここ抑えてくださいね)

後述「インフルエンザワクチン」
これは変異が早い事は、医療関係者なら誰もが知っていることで、「何故変異してもワクチンを接種するか」を説明する必要があります。
以前から、インフルエンザのワクチンに関しては、「発症させない」ではなく「重症化させない」が目的である事はずっと言われてます。
確かにインフルエンザウイルスの変異する速度は速いです。
が…微妙に変わって行くので効果がゼロと言う結論にはならないのです。

最初の目的に戻りますが、「重症化を避ける」これが目的ですので、この目的は達しています。

重症化すると当然治癒までの時間が長くなります。その間感染機会を増やす事になります。
ですから「重症化させない」と言う意味でインフルエンザのワクチンは目的をきちんと果たしているのです。

※ちなみに当院では、インフルエンザの接種はかかりつけの病院でお願いしていますので、原則行っておりません。(ただし当院が主治となっている患者さんのみに接種を行ってます)

それから、ワクチンは医療機関は反ワクチン論者の方が言うほど医療機関には利益はありません。
「1000円で仕入れたワクチンを3000円で」と言う記事を見ましたが、その利益率…普通です。
街の小売りに当てはめてみましょう。
一番利益が高いのがアイスクリームと言われています、ただ何故アイスクリームの利益率が高いかと言うと、理由がきちんとあります。
巨大な冷蔵庫を使い1月に30万円近い電気代を払って冷蔵庫を閉店後も動かして保管しながら販売します。
そこの人件費、お店の維持費を考えて見て下さい普通です。

その他、コンビニが何故ファーストフードを積極的に売るか?。
これも利益率がとても高いからです。ですがこれらの商品は廃棄率(販売期限切れ)が異常にに高い特徴があります。

ワクチンも返品出来ません。使用期限が切れれば容赦なく廃棄されます。
それは、製薬会社、医療機関共にです。
ワクチンはその性質上作り出すのに時間を要します。つまり製薬会社も医療機関も一定の在庫を抱えなくてはいけないリスクを持ってます。
製薬会社で出荷すらされずに廃棄されるワクチンの数を考えると、私は他の流通品と比べても妥当な利益率と思います。

病院も製薬会社もボランティアではありません。
利益無ければ経営できません。職員のお給料も病院の維持も出来ません。

それを考えてものを言って欲しいものです。

物流の仕組み…
いいですか!。
物流には必ず輸送、保管と言う事が絡みます。
生産されたものは一旦倉庫的に保管されます。→ここでコストかかってます。
ものが動く事には全てお金がかかって経済のインフラは動きます。
だからたとえ安価で出来たものであっても、これらに携わる全ての労働者の為に利益と言うのは必要なんです。
10円で売られているうまい棒にも涙ぐましい物流コストの低減をしながら、それらに携わる労働者の利益があるんです。

利益率が高い=儲かる…そんな甘くないんです。それが物流の仕組みです。

点だけでものを見るその怖さ。

全てが繋がっている事をすこしわかって欲しいです。

夜の深夜に、どこかの運送屋さんの倉庫であなたが寝ている間に、荷物を仕分けして、あなたの職場に荷物を届けてくれる人がいる。
その中には明日の誰かの為に運ばれている医薬品もあります。

振動に弱い医薬品類は、専用の装備をしたトラックで運ばれます。
このトラックも普通のトラックより価格が高くなります。

そう言ったもの全てを含めてコストと言います。
そして、それらに携わる人々が全て幸せになれなければならない。その為の利益です。

みんなが寝ている間に働くひと、そこにお金が還元されなければやりたく無いと思います。
経済の全体、物流の仕組み、色々な事を考えてもの言いましょうね。

しかも病院は、保険証が使える医療費の報酬を自由診療以外は独自で設定出来ません。(国が決めてます)
どんなにたくさん患者さんを診察しても医療者の給料は変わりません。

だから、お門違いな陰謀論は止めて欲しいです。

「防げる病気は防ぎたいから」
ワクチンを推進してるのであって利益は…そこまでおかしな利益ではな事。

病院を事業として運用するのに適正な金額しか求めていない事。
ここはわかって欲しいです。

あの…医療者同士のEvidenceの論争は学会でやろう。
はっきり断言出来ない検証しきれてない狭い結果の数字は要らないから。
きちんと科学的根拠を画一させてから発表しよう。
そうじゃなきゃ市中は混乱するよね。

あと、某医療ジャーナリスト…。
いい加減TVや適当な本出してないで、臨床資格を一つでも取ってからものを言え。
医者や看護師、病院に関わり働く人間がどんな気持ちで日々患者と接しているか、少し考えて欲しい。
あのね…、医療機関で働く選択に人生の舵を切ることは、きみが考えている以上に強い決心と熱意があるんだよね。
そんな医療従事者の気持ちを土足で踏みにじらないで欲しいんだ。
みんなそれぞれのポジションで、役割持って必死に患者と向かい合ってる。
介護施設でも、職員が日々利用者と全力で向かい合ってる。

それを軽く批判しないで欲しい。全員が全員真剣なんだよ。
陽の当たらない場所で、がむしゃらに患者の為にだけを考えて、寝ずに家族に理解をしてもらい、協力を得て初めて成立してるんです。

あなたに家庭があるように、みんな守るべき家庭や人がいる。

良く考えてくれないかな…。

病院はボランティアじゃないからね。でもみんなこの仕事好きでやってるんです。
誇りもってます。

だから発言考えて欲しい。

…と、思いを綴ってみました。。。ちゃんちゃん(笑)。

温かい目でお願いします

2年間の初期研修医を終えた若き先生方が、後期研修に入られました。

ちょっとぎこちないですが、最初はみんなそうなんです。
温かい目で皆さん見守ってあげてください。

勿論、私達も全員で全患者様の症例について、各科連携してカンファレンスなどをして、
一人の先生では気付けない部分をチェックしています。

主治医とその上席も、必ず見ていますので主治医が若くてもあたたかく見守ってあげてください。

でも、わからない事やはっきりわからなかった事はきちんと質問してください。

それから、他の病院から転勤で着任された先生もたくさんいらっしゃいます。
不慣れですけど、それは病院に不慣れなだけですから、そこもご了承ください。

今日は、感動の連続でした。

しかし…うちのスタッフは素晴らしいなと…
Dr(医者).Ns(看護師)はまあ確かに素晴らしいですが…、それ以外のスタッフの意識の高さに本当に感動してました。
なんて言いいますか、意思疎通がうまく患者さんや患者家族、Drと患者の良い感じで緩衝になっていただけて、すごく円滑なんです。

すごいな…と、我が院の良さを俯瞰しながらみて、感動してました。
本当にスタッフに恵まれてる病院だなと思ってしまいました。

今日、何回言ったかな…「あーいいね」「あーすごくいいねー」…。
(スケベカメラマンみたいですが…)

そんな中、外の桜もすっかり葉桜になりつつある。現場でした。


あとは、スタッフみんな…NCPRやPALSへ行こー。みんな頑張ってインスト取ろう!。
でもうちのプロバイダ取得率はかなりなもの…なんです。
と…そんなスタッフの中で恵まれてるなと、お父さんは思うのでした。

任意接種も予防接種は受けましょう

どもども…
そこのへんに居る、おっさんアライグマです。

「任意接種は受けなくても良いんですよね」

いや…
そういう意味では無いんです。
積極的に推奨はしてます、ただ「財源が足りないので、自己負担でお願いします」。
と、言う感じで捉えて頂いた方が間違え無いです。

実際ロタウイルスとか、梅雨時期ぐらいまで、しっかり感染します。
もう、脱水状態が激しく、見るに堪えないぐらい辛そうな感染症です。
ロタウイルス予防も任意ですが、受けましょう。

それから、母子感染予防のB型肝炎ですね。
(何故か私今年に入って急に抗体価が下がってますが、これも必要です。)
B型肝炎も、これは成人になってから性感染で来る事も珍しくないですが、とにかく苦しいです。

まあ、そのような感じで任意であるからと言って、決してどっちでも言い訳ではありません。
任意接種の費用も中々ものによっては高額ですが、頑張ってうけて行きましょう。


新入学シーズンです。

ちびっ子が、飛び出してきます。下校時間も当面早いです。
朝も通学班に中々慣れず、列をはみ出したり、まだまだ幼児行動が残ります。
「幼児メガネ」と言う段ボールや画用紙で簡単に作れる、幼児の視界を作り出すツールがあります。
ひじょうに視界が狭いです。
くれぐれも車のドライバーさんは勿論ですが、最近自転車との接触事故も多いですので、くれぐれも気を付けてあげましょう。

私は…倦怠感に包まれ、今年の春は何故か辛いです。
きっと妖怪の仕業ですwww。

温度が変化し過ぎて変になりそうですが、体調には気を付けて行きましょう。

そこに医者は責任取れませんからね

科学的根拠の無い事がたくさん書かれた育児本。


小児科医著や産婦人科医著であれば、その著者は医師ですから書いた事に責任と、根拠を持って書いてます。
「私がこうだったから…」
「昔はこうしてたの…」
「口コミでこれ良いみたい…」

その情報大丈夫ですか?。
 本日外来で、親御さんがどうしても母乳が出ないんですが…と悩まれてました。
良くある話です。
みんながみんな同じように母乳が出るとは限りません。
人は全員違う、これは当たり前の事でです。
 良く良く話を進めて行けば、吸う力が弱い事がわかり、リハビリの先生と哺乳瓶の乳首を変えて試してみましょうと言う事になりました。
 でも、これが育児本に行くと、「母乳はたくさん出ないとダメ」「あなたの食事が悪い」いろいろ… その反対に、母乳は良くない… まあ、育児雑誌と言うのは好き放題書いてます。


 先日も書きましたが、ママが食べた物はそのまま母乳にはなりません。それは絶対ありません。

そんなに単純構造の生物だった困ってしまいます。例えば、極端な話をすれば、ゴウヤを食べたとしましょう。
 それがそのまま出てきたら…。
私は無理ですね。野菜ジュースだって無理です。

そんな電車の直通運転じゃありません。成田で乗った電車が、地下を通ってそのまま羽田空港に来るみたいな、そんな単純な構造ではありません。
 子育ても…、全国で見ますが、横峰さくらさんのお父様が考案された「横峰式」幼稚園。これも、合ってる子には良いですよ。
でも、全員がこれに合っているかと言ったら違います。
かと言って…その子にはその子にあった子育てがありますから、どれも否定は出来ないのですが、1つ言えるのは、最早自分が育てられた環境下の育児法も通用しないのに、育児本を全く鵜呑みはあり得ないのです。

良く…小さい頃はなるべくママと一緒に居る時間を長く…と書かれてますが、それによって子育てがストレスになっても逆効果ですし、収入減により生活もままならなく成っては何にもならないのです。

何事もバランスなんです。
例えば、ホメオパシーですか…?。
良く考えてくださいね。
それで生命維持出来るわけないですよね。

ワクチン陰謀論… 良く考えてください。そんなに世界中の医者は騙されませんよ。
アメリカの陰謀と言った人がいますが、むしろアメリカより日本やドイツなどの方が進んでいる医療部門もあります。
アメリカを悪者にするのは構いませんが、そうやってワクチンを否定して回るあなたは、超極悪人です。ワクチン否定して次に起きる事に、きちんと責任取れないのに適当な事は言わない!。

政府は政令で定期接種化しているワクチンには、万が一の為に副作用救済制度を設けています。 しかし、そのあなたのデマは、未接種による感染生命保険制度はつけられますか?。

もし、乳児、接種不能者、高齢者等に感染させてしまった時の補償制度はついていますか?。

私…速読と言うのを少しかじった事がありまして、人より早く本を早く読む事が出来ますので、育児本を時々流すように読んでます。大体ものすごい偏りがあります。

新興宗教かよ!と突っ込みたくなるような事柄がたくさんあるので、育児本で科学的根拠に基づかない、迷信は信じてはいけません。 あと、もう一つ絶対注意です。

自分のご両親、旦那さんのご両親から進められる育児方はまず初めに疑ってかかってください。

大体情報がカセットテープレコーダーのままなので、DVDに更新可能か主治医や保健師に確認してください。
その中には、授乳中は…コーヒー飲んだらダメとかも含まれてると思います。
(大体、日本昔話レベルのおとぎ話が多いです) と…迷信を信じて、受診されて…なんでそんなコトしてたんですか!?と言うのは良くあるので、きちんと主治医や地域の育児サロンには参加して、「正確でフレッシュな情報」を持ってください。 医者でも、たまに石器時代の情報で診療してる先生がいらっしゃいますが、フレッシュな方へ…行ってくださいね。

「そこ責任取れませんからね」。

稀すぎる血液 血液型を無理に調べなくて良いですよ…その2

こんばんは…。
フィラデルフィア染色体と闘い続けるラスカルです。

さて、前回に続き、何故血液型を事前に調べる必要が無いかとと言うお話しをもう少し掘ってみよう思います。

(キツネさーん!スコップおねがーいします…。「いやいやその掘るじゃ無くてさ」)


輸血を必要となった場合、どんなに急いでいても血液型の検査をしますと言うお話しをしましたが、
実は血液型は、時々間違えて判断してしまう事があるんです。だからです。

先日もお話しの通り、ABO型の血液型、Rh式の血液型とあり、白血球にもHLA、血小板にもHPAと言う形があるとお話ししたかな???とは思います。→そこまで話してなかったらしいです。

実はどうして、何度も入院している患者さんでも、入院時や術前にもう一度血液型を調べるか…
そこには稀な血液(以下稀血と呼びます)があるからです。

一番ケースとして多いのが「-D-(バーディバーディ)」です。
よくわからないと思いますが、Rh血液型は基本的なCEとDの2つの抗原系で構成されています。
このうちD抗原を持つものをRh陽性、持たないものをRh陰性と呼ばれており、欧米人で約15%、日本人で約0.5%のRh陰性の方がいます。

もう一方のCE抗原系はC(またはc)とE(またはe)のいずれかの抗原を持っており、そのタイプはCE、Ce、cE、ceの4つの型が一般的です。

しかし極めてまれですが、CE抗原系をまったく持っていない方がおり、D抗原系と合わせて-D-(バーディーバー)と表記されます。つまり、D抗原以外のC(またはc)とE(またはe)の抗原が存在しないので-D-と表わされるわけです。

日本人での頻度は20万人に1人とされていますが、実際はもっと頻度は低いと言われています。
また、-D-はD抗原だけしかありませんが、通常の検査ではD抗原の有無しか調べないので、単なるRh陽性として取り扱われてしまいます。

-D-の方はCE抗原系がないため、輸血、妊娠により抗体(抗Rh17)を産生する可能性があり、輸血する場合はこのまれな血液型と同じ-D-の血液を輸血しなければなりません。

まずこれをすごく見落とし易いので、必ず検査をするのです。

その他に
Oh(Bombay) ボンベイ 極めてまれ
p スモールピー 極めてまれ
-D- バーディーバー 極めてまれ
Ko ケーゼロ 極めてまれ
Fy(a-) ダッフィエーマイナス 1/100
Di(b-) ディエゴビーマイナス 1/500
Jr(a-) ジェーアールエーマイナス 1/3,000
と言う感じに、稀な血液と言うものがあります。

かといって近親にこの稀血がいるからと言って、Rhのように4分1で遺伝するわけではありません。
ですから、事前に検査しておく重要性はありません。特にRh-は稀血であって、稀血とは言えない程度の一定人数はいらっしゃいます。

これ…
一つ一つ説明書いてると、私延々と書いてしまうので…(大好きなんで)この位にしておきます。